潜在意識には生まれてから現在に至るまでの全ての記憶がある!
私の経験
私たちが通常認識できる顕在意識は、意識全体の10%程度だといわれていました。しかし、最近の研究では5%程だとも報告されています。では、残りの意識の大半を占める潜在意識の働きはどのようなものなのでしょうか。
私は以前からそのことにとても興味がありました。そんな中でヒプノセラピーに出会って感じたことや気がついたことがたくさんあります。今回はその中で「記憶」について理解した経験を書きます。
ヒプノセラピーを学んでいた頃に、クライアント役でセッションに参加したときのことです。セラピスト役も講座生さんなので、お互いにドキドキしながらの実践でした。
その日は、年齢退行催眠を受けて小学生の頃の自分に戻ったのですが、普段の生活では思い出せない記憶が現れてとても驚きました。30代くらいの若い父の顔や、小学生の頃の自分の姿が服装や髪型まで鮮明に見えたのです。
小学校の校庭に降りた場面では、懐かしい遊具や朝礼台が瞼の裏に浮かぶ感じで、その頃の家に帰ると玄関の様子や台所の机などもカラーでありありと見えました。風景全体がはっきりと見えるわけではないのですが、焦点を合わせたところがクリアに見える感じです。
また、セラピスト役の催眠誘導の言葉に従うと、その場にあるなずのない山や川、花や動物などが目の前に見える感じで現れます。自分(顕在意識)では、「この部屋のどこにそんなものがあるの?」と、思っているのに、誘導されると潜在意識下ではそれを出すことができるのがとても不思議です。
潜在意識には、その人が過去で経験した物事が忘れ去られることなく貯蔵されているので、誘導に反応して顕在意識下ではもう記憶にないと感じているものを即座に思い起こすことができます。また、潜在意識は、現実と想像の区別がつかないので、その場にあるはずがないものでもイメージすることができ、また、そのような催眠下ではネガティブな感情を出しやすく、暗示が入りやすい特徴があります。
自分の意志とは関係なく次々に色んなものが現れるので、まるで違う自分がもう一人いるような感じでした。
帰宅しても2.3日記憶の断片が目の前にサッと浮かんできました。人によって見え方には違いがあると思うのですが、私の場合は、カラー写真を破ったその断片を見るような感じで、催眠中に見えた校舎や花壇、家の食卓や玄関前の欠けたアスファルトなどが0.5秒くらいの時間でパッと度々浮かびました。
私は、以前に催眠中に人が話していることは、その人が頭で考えてイメージしたものなのではないかと思っていました。しかし、自分が実際に催眠にかかる経験をして、記憶から全く無くなったように思っていたものが現れたり、考えるより先に見えたりすることで、潜在意識の記憶の確かさやその鮮明さを初めてはっきりと知ることができたのです。
学習して理解していたはずのなのに、実際に体験すると、とても不思議な感覚でした。
ヒプノセラピーでは、人為的に変性意識状態(催眠状態)を作り出して、その状態の特徴を利用し、暗示やイメージを活用して意識の変革や構築、再構築を行い、心や精神の状態を改善します。
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