ヒプノセラピー(催眠療法)で使われる「サブモダリティー」

ヒプノセラピー(催眠療法)で考えよう!サブモダリティーレッスン
オンライン講座「ヒプノセラピーを知ろう!」


サブモダリティーとは、人が五感を通じて知覚される周囲の世界の構成要素を指し、主にNLPなどの実践で使われます。
それには、色や形、大きさや位置、味や音や温度やスピードなどなど様々な情報があります。

 

※  モダリティー・・・心理学での視覚、聴覚、味覚、嗅覚、身体感覚で感知する固有の感覚
(視覚なら「見る」、聴覚なら「聞く」など)

サブモダリティー・・・感覚を構成する素材のようなもの
(見るなら「色・明るさ・遠近・・」、聞くなら「音の大きさ・リズム・高低・・」など)

 

それらは、記憶に結びついており、ヒプノセラピーでは、主にセラピー前のカウンセリングやその日に取り上げたい記憶を呼び起こすために使われます。
心に強く残る感情から、体にある感覚を感じ取り、それを元に関係する過去に遡って課題を解決します。
また、出来事や人から受ける心の影響を変化させたいときなどにも使われます。例えば、いつまでも頭から離れない負の感情を呼び起こす記憶や人間関係などです。
記憶は呼び覚ますたびに元のものからかき換えられます。そのため、手を加えて記憶のイメージを変えることができるのです。

イメージを変えるには、その記憶からくる感情を変化させると良いのですが、通常では難しいことが多いのではないかと思います。例えば、嫌だと思っている人を急に好きになるようなことは簡単ではないと思うからです。しかし、サブモダリティーを変化させる催眠療法で、自分が持っているその人のイメージを変えることで、たとえ好きにはなれなくても良くない感情を弱めて関係を改善することはできます。

 

具体例 ストレス源を抑える

 自分にストレスを与えてくる相手を鮮明にイメージする(姿・表情・声・香り・一緒にいる場所、周りの様子・体に感じる温度など)

 1を一つにまとめてしっかりとイメージを固定する

 イメージをカラーから白黒に変更する

 イメージの画像を小さく縮小する(スマホの画面を2本指で縮めるような感覚で)

 音(話し声や周りから感じる音)の音量を下げる(テレビの音量を変えるような感覚で)

⒍ そこにあると自分がイメージしている場所を変える(正面にイメージしているものを床に置く、気分が落ち着くところまで遠ざけるなど)

 最初に比べてどうか、気持ちや体の変化を確認する

※ 3〜6の全てを変える必要はありません。どれか1つでも変えることで効果があります。感じ方の変化を捉えながら、自分にあった方法を組み合わせます。

 

今回は、体の状態と潜在意識の関係や、感情と体の感覚の繋がりについて考えた後で、ストレス源を抑えるレッスンや、自分の怒りを抑えるレッスンなどをしました。


他にも催眠療法での苦手な上司への感情を変化させる方法や、パートナーとの楽しい思い出を引き出して強める方法、別れた相手を忘れる方法、もう会えない人との思い出を良いものに変化させる方法なども共有して深めることができました。

基本的に、楽しい(強めたい)記憶は感じていることを主観的に捉えた上でサブモダリティーを強め、辛い(弱めたい)記憶は客観的に捉えた上でサブモダリティーを弱めます。
サブモダリティーを一つ変えるごとに自分の気持ちの変化を確認しながら、参加者の皆さまと楽しいひとときを過ごし、最後は催眠療法の「自分の秘められた力を解放する」ワークで終了しました。

良くない記憶を消すことはできませんが、催眠療法を使ってそのイメージを変えることで心の負担を軽減することができます。逆の場合も同様に影響を強めて良い影響を持続させることができます。

効果としては、恐怖・不安の軽減、モチベーションの向上、パフォーマンスの向上、学習の効率の向上などが挙げられます。

 

 

 

受講してくださった皆さまのご感想

・「モノクロにした時は遠い過去のものに見えましたし、好きなキャラクターの声なら何でも許せるくらい緩みました。面白いですね。こんな風に日常に使っていくと心軽やかに過ごせそうですね!」

・「とても不思議ですが、イメージ・意識でこんなにも変わるものなんだなと実感中です。」

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