前世療法で見えてくるあなたの世界
前世療法は、ブライアン・L ・ワイス博士の催眠療法の中で偶然のように発見されたセラピーです。
博士が、現世での記憶に働きかける年齢退行療法のセッション中に、施術していた女性の記憶が現世の出来事よりも遥か以前のものに遡っていき、4千年前の中近東のものを語り始めたことによります。
催眠療法中に体験する前世の有無については、まだ科学では解明されていないのですが、それがどのような形であっても、様々な問題に安全で効果的に対応できる手法となって現在でもヒプノセラピーで使われています。
上手く催眠に入れないかも知れない、、集中できないのかもしれない、、。
このようなご不安は前世療法の他にもあらゆる催眠療法で、特に初めて体験される場合は一般的であると思います。「前世の見え方」には個人差があり、それは、私たちの持っている五感の優位性にも関係しています。
例えば、視覚(みること)に優位性がある方はその状況のある場面が建物の色や形や装飾まではっきり確認できることもありますし、聴覚(きくこと)に優位性がある方は音や文字などの情報で、嗅覚では匂い、味覚では口の中に苦味を感じたり、甘味を感じたりもします。(「甘酸っぱい恋愛」や、「苦い思い出」などと形容される事柄もありますね。)また、体に温かみを感じたり、背中がゾクっとするような感覚を覚えたり、それらを合わさって感じ取ることもあります。
ですから、前世は必ずしも映画を観るような感じでその経験が見えるわけではなく、その方の持つ五感の優位性が関係して、こう感じる、、そんな気もちがする、、こんなことが浮かんできた、、と感じられるのです。
その状況が「見えている」状態なのです。
誘導の中で浮かんでくるまま、感じるままのことを素直に受け止めて総合していくと自然に「前世」がわかってくるのです。
夢を見る感覚に少し近いかも?
催眠に入るまでにイメージを出す練習として「今、あなたは広い高原に来ています。」「足元に咲いている花は何色ですか?」「小川のせせらぎが聞こえてきましたよ。せせらぎはどちらから聞こえますか?右ですか?左ですか?」などとリラックスしながらゆっくりと誘導していきます。そのうちに自然に催眠状態に入り、潜在意識との対話が始まります。
浮かんでくるものは、記憶のようであったり、自分の希望のようであったり、無作為のイメージのようであったりと漠然と感じることがよくあります。フッと浮かんでくるものを拾い上げていく感じです。
自然に浮かんでくるものを、何を感じても否定せずに潜在意識からの情報として感じ取ります。
夢を見ているように感じることもありますが、違うのは意識がはっきりとしていることです。
セラピストからの質問がしっかりと聞こえて、それに答えることができます。土の香りや川の流れの音、鳥の声や空気の温度感などから始まって、記憶の中での周りの状況や自分の行動、その時の感情までもです。
それらを感じとり、前世の記憶を理解していくことで課題の解決に向かっていきます。
ハイヤーセルフからのメッセージ
最後のハイヤーセルフからのメッセージですが、はっきり言葉で返ってくることもあれば、暖かさや穏やかな心に広がるような感覚として感じられたりもします。人によっては、セッションを終了して日常生活の中でふと答えが来ることもあります。
自分が本当はどうしたいのか、何が今の自分を形作っているのか、これからの方向性など、分かりたいことを知って自分に向き合うことで、人から言われるときとは違う自分の中からくる深い納得感が得られることとなります。セッションを終えた後には軽い脱力感やじんわりと心が温かくなる感覚や高揚感が残ります。
前世療法では、前世のイメージをとらえることで得られる様々な心身的なヒーリング効果がある事実も注目され続けています。
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