ヒプノセラピー(催眠療法)前世療法 セッション

ヒプノセラピー(催眠療法)前世療法セッションその後の胎児期退行療法セッション

Y様は以前に前世療法を受けられた際にご自身が戦時中に飛行機に乗っていた日本兵であったことを感じとられました。
そのセッションから四ヶ月半ほど経った日に再度お見えになりました。

前世療法で知った以前の自分の環境のような強いパワーを傾けられる人との関係性や、仕事の意義が見つけられない。「大義の為に命を懸ける」、「忠誠を誓う」というような言葉や気持ちが自分の中に強く残っていて、今のこの世界に居場所が見つけられない。
今現在をどのように生きるといいのかその指針を見つけたいというお話でした。

そこで、生まれる以前の中間世まで退行して、次の生まれ変わり(現世)でどのような希望や目標を持っていたのか、そのルートを探ることにしました。

中間世に退行する

催眠誘導後、中間世でY様は前世で一緒に戦った戦友たちと1列に横に並んで手を繋ぎ、宇宙から地球を囲むように浮かんでいました。大切な仲間たちが揃って、みんなが一緒にいて、心の中はとても落ち着いていました。
ですが、そのうち自分もみんなも死んでしまったんだという悲しさが込み上げてきたようです。

すると、突然一番端に手を繋いでいた友人が、みんなからその手を離して笑顔を向けながら地球へと降り立っていきます。
Y様は驚いて、「せっかくみんな一緒にいるのにどうして!」「また、あんな場所に戻るなんて!」と強く感じられました。

すると、隣で手を繋いでいた友人が一緒に行こうと誘います。ですが、どうしても行きたくないと Y様が強い感情を持っていたので、その理由を探ると前世での家族と別れができなかったことが心に引っかかっていたようです。
そこで、さらに退行して前世の家族に会いに行くことにしました。

 

前世まで退行する(前世療法)

前世の家に帰ると父親、母親、妹が待っており、涙を流してお互いに再会を喜ばれました。
Y様は泣きながら自分は死んでしまったと話して、大切なご家族ときちんと別れを告げることができました。

その後、前世療法から中間世に戻ったところ、隣で手を繋いでいた友人が、ほとんどの仲間が地球に降り立つ中でY様の帰りを待ってくれていました。再度手を繋いで、行こうと誘われるのですが、Y様はやはり戻りたくありません。

ご友人はY様のお気持ちが落ち着くまで待ちながら、「今度は違うから。」と説得され、Y様はまた地上に戻ることにしたのです。

ご友人と一緒にこの世界に降りてきて、Y様が赤ちゃんの自分の体に入るときにご友人と手が離れたそうです。
ご友人は、Y様が無事に現世の体にセットされるまで一緒に手を繋いでくれていたようです。

セッション終了後

信頼していた友人に説得されて戻ってきたというだけで、前世から続くご自分の希望や目標があったわけではなかったということにショックを受けられて、Y様は、この人生に意味を見い出せない理由がよく分かったと言葉にされていました。

セラピストは自分の考えを押し付けることや、クライアント様のお考えを誘導することはありません。どのような結果になったとしても、ご本人様が感じたことや考えたことに付け足したり、話をまとめたりする事はなく、お気持ちが休まるまで寄り添います。

 

次の日にお電話をくださいました。Y様は、朝目覚めた直後に「自由」という言葉が頭に浮かんだそうです。
今度は命令に従う必要はなく、好きなように生きていいと分かったとお話しでした。

途中に行った前世療法では、当時の家族に悲しい思いをさせるのが辛かったけれど、亡くなった自分をずっと待ち続ける苦しみからは解放できたのかもしれない。そして、手を繋いでいたご友人が誰なのか現世で分かればいいなと、明るい声でご報告くださいました。

今回の催眠療法は生まれる前の中間世に退行し、そこからさらに前世まで退行したセラピーです。
生まれる以前の経験を催眠下で呼び起こしたものです。

原因の分からないことに対して、人は不安を覚えます。けれど、そこで得られたイメージや感じたことからご本人が腑に落ちることがあるのです。

催眠療法は終わった後にも様々な気づきがあります。

(クライアント様にご了解いただき、掲載できる範囲でご紹介させていただいております。)


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