臨床美術士への道 5

皆さま、こんにちは。
5回目の講習のご報告です。

今回は制作の時間はなく、宿題の振り返りから始まりました。
宿題になっていた課題は、リンゴ・さつまいもの量感画か、新しく配られたナス・キュウリの量感画のプログラムの中から1つ選び、各自でフリー実習として行ったものです。(事前に自分の実習の簡単な計画書を出しているので、その通りに取り組みました。計画書を提出した時点で不備があれば直せるように指摘していただけます。)

フリー実習の振り返りは、自分で作成した見本・参加者の作品・デモ作品をみんなで確認しながら、一人ずつ自分の進め方や気がついたことを報告書をもとに説明して、皆さんから質問や感想を受けます。時間をかけてみんなで丁寧に実習内容を振り返り、参加者の様子から指導方法や言葉掛けの内容やタイミングなどを先生にご助言いただきました。
私は、友だちに参加者役をお願いして取り組んだので終始楽しく作業できましたが、緊張感に欠けてしまって時間をかなりオーバーしてしまいました。また、私は以前にも制作したリンゴの量感画のプログラムで実施したので慣れているかと思っていましたが、指導しながら絵を描くのが難しく、思うようなデモ作品が作れませんでした。皆さん、ご家族をお相手に実習されていた方も多かったです。
まずは、細かい失敗があったとしても、参加者に楽しかったと言ってもらえる実習ができることが一番です。

午後からは、現場での実際のセッションのビデオを観ました。会場準備から始まって参加者のお出迎え、制作、鑑賞が終わってお見送りと反省会までのメインとサブの臨床美術士の動きや声かけをしっかりみて考えます。これを元にグループごとに分かれて鑑賞会の練習をしました。
以前に描いた玉ねぎの量感画を使って、メインとサブ役を交代しながらコメントする練習をします。要は、メインが作品について感想や気がついたことを話しているところに、サブもタイミングを合わせて自分のコメントを付け加えるのです。漫才でいうところのボケとツッコミのタイミングでしょうか。息が合わないとチグハグになってしまいます。
人が話している最中に口を挟むのが、慣れないと結構難しく、どのグループもサブが遠慮しがちになりました。先生は、声がかぶってもいいからサブはどんどん話してくださいとおっしゃっていたので、練習だし気にせずたくさんコメントすればいいと思います。また、メインもサブが入りやすいように「〜がいいですね。〇〇さん(サブ)どうですか?」などと、タイミングを作ってあげるのもいいかと思います。

セッションで臨床美術士はメインとサブに分かれて活動しますが、メインばかりが話すのではなく、サブも加わって会場を盛り上げる雰囲気作りを手伝います。緊張せずに楽しみながら練習できるといいと思います。

 

  鑑賞時間のコメントのポイント 参考

◉比喩を使って
「物語りの挿絵のようですね。」「音楽が聞こえてきそうな素敵な作品ですね。」など作品から感じた印象を具体的に

◉こちらが示した制作のポイントで、良くできているところについて

◉美術的な要素について
(色合いや構図など)

 


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