臨床美術士への道 7

皆さま、こんにちは。
現場実習当日のご報告です。

オンラインでの講習ですので、実習も全てZOOMで行いました。どういうふうにするのかなと思っていましたが、参加者のお顔や手元がうつるようにセッティングされたカメラを通して作業の進み具合を確認しながら進めました。現場にいる先生がこちらの言葉で参加者に必要な材料の用意や片付けをしてくださいます。ドキドキのスタートでしたが、相方?(人数が足らず、私は2人ペアでした。)と力を合わせて一生懸命に取り組みました。
1グループにつき、男女1名ずつ70代手前くらいの方が参加してくださいました。

私は説明が長くなりがちなので、要領よく的確に話せるように、前の晩にパソコンで5、6回ビデオ撮りしながら練習しました。導入から玉ねぎの中身と皮の着色まで目標30分でやり切るつもりでしたが、本番40分かかってしまいました。後半に皺寄せがいかないように、とにかく時間を意識しましたが、参加者さんにとってゆっくりと分かりやすく進めることが大切です。

途中でオイルパステルを2色選んでもらうところで1色しかお選びいただけなかったり、説明より先に着色されたりする場面もあったりしましたが、参加者さんのやりたいことを尊重して言葉かけしながら課題の内容に合わせていきます。こちらの意図に合わなくても楽しく制作していただくことを一番に考えて、感想を交えながら和やかに作業しました。

画用紙の端材を使った構成の場面で一人の参加者さんが迷いだして、その迷いから抜け出せず最後までご納得いただけないままに終了時刻を迎えたことが、私たちペアの課題になりました。色々お声かけをしましたが、限られた時間内でどうすれば本当に満足のいく作品作りができるのか、その難しさを感じました。

以下、私が大切だなと思った注意点です。

◯ 制作時間を守るため、始めのパートの導入部ではいかにはやく場の雰囲気を和ませて作業に入れるかが重要で、時間を見ながら臨機応変に対応する。
(私は玉ねぎクイズを2種類用意していましたが、1つ目を終えた段階でかなり和やかなムードになったので、2つ目のクイズはカットしました。)

◯ 参加者の制作スピードに差がある場合は、できる限り遅い方に合わせる。その際、はやい方には待ってもらっている間の作業を考えておく。(それまでの作業の感想を聞いたり、作品にもう少し手を加えるところがないか再度考えていただくなど。)

◯ 製作中に予想に反したことが起こっても、参加者のやり方や気持ちを優先して進める。

◯ 時間が足りない時には、鑑賞の時間を製作中に取り入れるなどして計画を変更する必要がある。

難しいこともありますが、一番大切なことは参加者さんに楽しかったと満足してもらえることです。
これから必要としてくださる方に、そんな時間を持っていただけるように頑張ります。

 


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